一家に一台ミシン、という時代も以前はありましたが、現代はファッションの流行り廃りの速度が速くなり、加えて資本主義的な思考として「直すより購入」という方向へ消費者マインドが変化してしまったため、ミシンを利用する機会もだいぶ少なくなってしまいました。
しかしまた、その現代的な風潮へのアンチテーゼとして、良い物、好きな物を手直ししながら長く使用する、という考え方を持つ人たちも一方では存在することも事実です。そうなると裁縫技術とミシンの使い方を学ぶ必要が出て来ます。さて余り一般的ではなくなってしまったこれら裁縫技術を学ぶためには、いったいどのような選択肢があるのでしょうか?
学校よりも・・・
もちろん裁縫技術を教えてくれる学校や教室などは沢山ありますし、そこに通うことが悪いことではありません。むしろ最も速く上達できると思います。
しかし実は裁縫技術に関しては、Youtubeなどの動画映像を見るだけでも実際かなり上達できます。そして無料という部分を鑑みると、学校に通うよりも総合的にお勧めできるということです。人間は視覚的な情報の方がダイレクトにイメージできるため、文字情報である本などを読むよりも上達し易いですし、しかも今は本当に懇切丁寧に裁縫技術を紹介している動画を沢山見つけることができます。一つの動画で理解できなくても、幾つかの動画を見ることでより理解を深めることが可能なのです。
骨が折れるとすれば、目的の技術を紹介している動画を検索すること位です。実際のところ、検索にも技術がいるのでそこはもう慣れるしかありません。
ミシンについて
ミシンについては、少し事情が違います。ミシンは、そのミシン毎に機能や癖が違い、動画を見たとしても、使用しているミシンが違っていると今一要領を得ないからです。
この場合は、ミシンの教室に通いそこで使用しているものと同じミシンを購入するか、または購入したミシンでひたすらトライ&エラーを繰り返し、上達して行くしかありません。また最近のコンピューターミシンと呼ばれる類の物は非常に高性能で、文字などの刺繍を縫ってくれる機能を搭載していたり、自動で糸を針に通してくれたりするので、初心者の方でも比較的簡単に高いレベルの裁縫を行うことが可能になっています。
ただ購入時に、必要なミシンがコンパクトサイズで十分なのか、それともフルサイズが必要か、というところは考慮する必要があります。厚手のものや大きめのサイズのものを裁縫したいという方は、フルサイズの購入をお勧めします。大は小を兼ねる、ではないですが、パワーもあり幅広い裁縫が可能だからです。