英語を喋れるようになりたい。おそらく多くの日本人が思っていることでしょう。それほど日本人は英語に苦手意識があり、そして実際に苦手です。非英語圏の出身者を対象にした世界的な英語力判定テストであるTOEFLの点数で、日本はアジア諸国の中でも最低ランクの平均点です。2017年のTOEFLの結果を見ると、アジアの中で日本より平均点が低かったのは、タジキスタンとラオスしかありませんでした。
そんな日本人が英語を上達するためにできる最善の方法とはいったい何でしょうか?これは非常に難しい問題で、良く言われるのが「英語圏出身の恋人を作る」というものです。これは半分冗談ではありますが、しかし残りの半分には真実も含まれています。それはやはり英語は「話す」ことが大事で、話さざるを得ない環境に無理にでも身を置く、ということです。
使いこなせない英語力
日本人の殆どがかなりの時間を英語の学習のために割いて来たはずです。学生時代の中間、期末テスト。高校受験、大学受験。その度に多くの英単語を記憶したはずです。しかし実際に英語を話す場に出た時、覚えた単語を話しても通じない、知っている単語のはずなのに聞き取れない、という経験をした方は多いと思います。それは何故かと言うと、単語を「音」で覚えていないからなのです。英語の発音は日本語に無い発音が多くあります。それらは繰り返し聴き、繰り返し発音しないと覚えることはできません。そういった英語の発音を反復する練習、機会が少な過ぎるのです。そしてその機会を増やす最良の方法はもちろん留学です。
留学で性格も変わる
話さざるを得ない環境。まさしく留学こそがそれです。語学学校への入学手続きに始まり、日常の買い物、ホストファミリーとの交流まで、全て英語で行う必要があるわけです。また英語の発音の機会が少ない理由に、日本人特有のシャイな性格というのもあります。下手な発音で話すことが恥ずかしい、ということです。しかし海外に留学すると、そんなこと言ってられません。相手が気を利かせてくれる、なんてことは殆ど無いのですから。そのため留学することでシャイな性格が変わる人もいます。そしてそのことで下手でも積極的に話す機会ができ、ひいては英語の上達へと繋がっていくのです。
ただしもちろん留学には時間もお金も必要です。そしてそれらの諸問題をクリアーできない方にも、今はインターネットがあります。英語圏の方と直接インターネットを通して会話できるサービスが、いくつも存在するのです。自宅に居ながら、まるで留学しているかのように英語の練習が現代ではできるのです。