かつての日本において料理の仕方や味のつけ方は、親から子へと受け継がれていくものでした。しかし核家族化が進んだことや、料理の多様化、食材の変化、その他多くの理由から、現在はそれも難しくなってしまいました。だからこそ皆料理を学ぼうとし、料理学校は盛況、テレビの料理番組は人気を博しているのです。では実際に料理を学ぶための最善の方法とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
覚えるのが難しい「味付け」
料理を学ぶのに本やテレビ番組、もしくはYoutubeで十分だと仰る方は、おそらく既に料理をされている方でしょう。もちろん調味料の種類を覚えたり、食材の切り方を覚えたりすることなどは、そのような方法でも十分学べます。
しかし料理で一番大事なことは、これらの方法では学べません。そう「味付け」です。味付けは、実体験を伴わないと覚えることができません。
既に料理されている方は、味付け方法を聞いただけでその料理がどのような味になるか想像できます。だから本やテレビ、Youtubeでも問題ないのです。では味が想像できない料理初心者は、いったいどうやって味付けを学べばよいのでしょうか?
料理学校に通う
これは一番簡単でわかりやすい方法です。学校に通えば作ったものを食す、という実体験が伴うので、これとこれを入れればこういう味になるということが、具体性を持って学習できます。また味付けの細かなニュアンス、例えば味見をして何か足りないのはわかるが何を入れればいいかわからない、といったようなことがあっても、その場で先生に確認ができます。そうやってイメージと実際の味との誤差を埋めていくのです。料理学校に通うことは古典的であり、また普遍的な料理学習方法なのです。
レシピを見て自分で作ってみる
これは時間はかかりますが、恐らく多くの方が味付けの仕方を覚えている方法です。本でもテレビでもYoutubeでも構わないのですが、具体的なレシピが紹介されている料理を、全く同じ具材、調味料、作り方で作ってみるということです。
同じ方法で作れば、味はもちろん美味しく仕上がるようになっています。そうやって何度もレシピ通りの調理を繰り返すうちに、徐々に何を入れればこういう味になる、ということを覚えていくのです。
しばらくすればレシピ通り作るだけではなく、自身の好みの味にそのレシピをアレンジできるようになり、最終的には何も見なくても望みの味に料理を近づけることができるようになるはずです。
ただし短期でそうなるには料理のセンスが必要ですし、もし直ぐにでも料理が上手くなりたい!と思っている方は、やはり学校に通うことをお勧めします。